The Chronicle of Broadway and me #844(China Doll/The Phantom Of The Opera[3]/Christmas Spectacular[8]/Hamilton[3])

★2015年11月＠ニューヨーク（その9）

　ストレート・プレイの新作と再見ミュージカル3本をまとめて。

　『China Doll』（11月21日14:00@Gerald Schoenfeld Theatre）は、デイヴィッド・マメット作の二人芝居。主演はアル・パチーノ。
　政界の黒幕として活動してきた男が、引退を前に工作した出国と脱税の計画が、成功寸前に政敵に見破られて破綻しそうになっていることがわかる。あせる男と、身の振り方を瞬時に判断しようとする彼の助手との駆け引きが始まり……。そんな話が高級アパートメントの一室で繰り広げられる。

　パチーノが演じる大胆さと小心さとが混在するエキセントリックな人物像が強烈。最後のどんでん返しまで一気。
　共演はクリストファー・デナム。

　演出パム・マッキノン。

　10月21日にプレヴュー開始。11月9日に正式オープン予定だったが、それが12月4日に延期。てことは観たのはプレヴューだったのか。翌年1月31日までの期間限定公演。
　

　『The Phantom Of The Opera』（11月19日14:00@Majestic Theatre）を観たのは、ペイパー・ミル・プレイハウスの公演もない木曜の昼という隙間時間。ブロードウェイ版は20年ぶりの再見。

　ファントム役ジェイムズ・バーバー（『Cyrano: The Musical』『Jane Eyre』『Assassins』『A Tale Of Two Cities』『Donnybrook!』）。クリスティーン役ジュリア・ユーディン。ラウル役ジェレミー・ヘイズ。
　

　『Christmas Spectacular』（11月20日11:00@Radio City Music Hall）も金曜昼の隙間時間に観劇。
　いつも通り楽しんだはず（笑）。
　

　『Hamilton』（11月21日20:00@Richard Rodgers Theatre）を再見したのは、リン＝マニュエル・ミランダの演じるハミルトンをブロードウェイで観るため。前回はミランダがオバマに付き添って客席にいたので、ハミルトン役はハビエル・ムニョスだった。
　リア・メザニンで89ドル。チケット代高騰前だったってことか。