The Chronicle of Broadway and me #626(The Red Shoes/Freckleface Strawberry)

2010年11月@ニューヨーク(その7)

 オフの2作をまとめて。

 『The Red Shoes』(11月20日14:00@St. Ann’s Warehouse)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

『Brief Encounter』を作った、イギリスはコーンウェルの劇団ニーハイ・シアターの新作(同作もニューヨーク初上演は、このブルックリンの劇場だったようだ)。という訳で同じように、演出と翻案はエマ・ライス、音楽はステュ・バーカーが手がけている(バーカーは舞台に出て演奏もしていた)。
 原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの同名童話。それをライスが、かなり自由に翻案して、いささか残酷な物語に仕立て直した。
 見せ方は、『Brief Encounter』がヴォードヴィル風味なら、こちらは旅芸人風味。それも、ちょっと暗黒舞踏が入ってる感じの。音楽は、生演奏+録音で、録音音源はクラシック(オペラ)からヒップホップまで幅広い。まあ、要するに前衛的な感じ。
 『Brief Encounter』のような緻密な表現ではないので、やや冗長に感じたが、それでも様々なアイディアが繰り出されて面白かった。でも、これはブロードウェイには行かないな。12月12日までの期間限定公演。>

 脚本/詩のクレジットで、アンナ・マリア・マーフィーという人の名前がある。
 

 『Freckleface Strawberry』(11月21日12:00@Stage 4/New World Stages)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<10月に観ようとした回がお子様団体貸切状態で観られなかったのが、ロングラン中の『ソバカス顔のストロベリー』。
 女優のジュリアン・ムーアが書き、ルーイェン・ファムが絵を描いてベストセラーとなっている(らしい)絵本シリーズが原作の子供向けミュージカルで、小さな劇場は親子連れでいっぱい。しかし、もちろん、こうしたショウの常で、手抜き感全くなし。
 1幕ものだが、主人公の部屋、教室、校庭、バレエ教室、といった具合に場面が変わり、そのたびに違った趣向の楽曲が(ヴォードヴィル風からラップまで)歌われるのが楽しく、ダンスもしっかり。キャラクターの描き分けも手堅くきっちりしている。
 全く、ニューヨークのお子達がうらやましい。>

 作曲・作詞ゲイリー・カッパー。脚本ゲイリー・カッパー&ローズ・カイオラ。翻案ローズ・カイオラ。
 演出バディ・クラッチフィールド。振付ゲイル・ペニングトン・クラッチフィールド。

 ストロベリー役はヘイリー・ポッドシャン(『Sunday In The Park With George』『Pal Joey』)。大人です。

 この劇場での公演は、2010年10月1日から2011年4月24日まで。その後、MMAC劇場に移って、2011年11月8日から2021年7月1日まで上演されている。

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