The Chronicle of Broadway and me #627(Mary Poppins[2]/A Little Night Music[2]/Bells Are Ringing)

2010年11月@ニューヨーク(その8)

 リヴァイヴァル/再見作品3本をまとめて。

 『Mary Poppins』(11月17日14:00@New Amsterdam Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<プレイビル・オンラインで「Step In Time」の映像を何気なくクリックしたら無性にこの派手な舞台が観たくなってチケットを獲った。2006年の感想では「ディズニー作品特有の“誰が演じても同じ”的匿名性が全体に漂っていて、何度観てもノリきれない舞台」と書いているが、いや、今回は正直楽しみました(笑)。
 ポピンズ役がロンドン版のローラ・ミシェル・ケリーに変わっていたのも一因じゃないかなあ。彼女の動きのキレ(反射神経と運動能力)のよさに、しばしば感心した。 2005年6月にロンドンでも彼女を観たはずなんだが、席が遠かったせいか(確か2階席の後ろの方)、それとも昼公演だっただけに代役だったか(プログラムがすぐに出てこないので、いずれ調べよう※注)。
 しかし、バート(ロンドン版オリジナル・キャストのギャヴィン・リー連続出演中)の天井歩きとか、すっかり忘れてたな(笑)。>

 ※注/ローラ・ミシェル・ケリーで観てた。ロンドン版の感想にも書いてありました。
 それにしても、“天井歩き”を忘れているのは我ながらひどい(苦笑)。
 

 『A Little Night Music』(11月20日20:00@Walter Kerr Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<2009年暮れは、わざわざこの作品を観るために飛んだのだが、その時の目当てだったキャサリン・ゼタ・ジョーンズがバーナデット・ピータースに替わり、もう1人の主演扱い、アンジェラ・ランズベリーもイレイン・ストリッチに替わった。となれば、再見せざるをえまい。

 やっぱりピータースはうまい。別の個性とはいえ、演技も歌もゼタ・ジョーンズより上だと思った。
 ちなみに、これは全くの別個性ってことでランズベリーと比較できないが(なにしろ2人とも、あまりにも個性的なので)、ストリッチの存在感も大きかった。セリフが出てこない一瞬があったが、素で苛立って、それで問題ないのはストリッチならではだろう。観てよかった。
 1月9日まで。>

 ちなみに、ピータース&ストリッチ版のキャスト・アルバムは残念ながら作られなかったようだが、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アンジェラ・ランズベリー版のブロードウェイ・キャスト・アルバム(CD)はリリースされている。2枚組でセリフもたっぷり入って、ほぼ舞台を再現。楽しめます。
 

 『Bells Are Ringing』(11月21日18:30@City Center)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<シティ・センターの超短期リヴァイヴァル“アンコールズ!”シリーズとして登場したのが、これ。
 今回のスターは、出産のために降りるまで『South Pacific』に出ていたケリ・オハラ。相手役はウィル・チェイス。
 ご承知の通り、簡易なセットによる(本質的には)リーディング的上演なので、全体としては2001年リヴァイヴァルのフェイス・プリンス版とは比ぶべくもないが、オハラは充分に魅力的だった。うまい役者です。>

 演出・振付キャスリーン・マーシャル。
 出演はオハラ、チェイスの他に、デイヴィッド・ハイド・ピアース(アナウンサー役で録音出演)、ジュディ・ケイ、ブラッド・オスカー、デイヴィッド・ピットゥといった面々。

The Chronicle of Broadway and me #627(Mary Poppins[2]/A Little Night Music[2]/Bells Are Ringing)” への4件のフィードバック

コメントを残す