The Chronicle of Broadway and me #895(Really Rosie)

2017年7月~8月@ニューヨーク(その3)

 『Really Rosie』(8月2日19:00@City Center)は、日本では『おしゃまなロージー』として知られている、キャロル・キング作曲のミュージカル。
 それが、近年リヴァイヴァルされていないブロードウェイ・ミュージカルを短期間に限って簡易に上演するシティ・センターの「アンコールズ!」シリーズのスピンアウト企画「アンコールズ!オフ・センター」シリーズの1作として2017年夏に登場。こちらのシリーズが採り上げるのはオフ・ブロードウェイ上演作品。というわけで、『Really Rosie』は過去にオフ・ブロードウェイで上演されている。1980年、パトリシア・バーチ(『Sweetee』)の演出でウェストサイド劇場でのことだったようで、274公演というから、そこそこのヒットか。
 その5年前にTVのアニメーション版が作られていて、そちらがオリジナル。キャロル・キング名義のサウンドトラック・アルバムが当時リリースされ、全米20位のヒットとなっている(ロージーの声はキャロル・キング自身)。

 作詞・脚本は、原作小説の作者であるモーリス・センダック。
 この「アンコールズ!」版の演出はリー・シルヴァーマン(『Coraline』『Violet』『Sweet Charity』『The Outer Space』)。振付はタップ・ダンサーとして知られるアヨデレ・カゼル(出演もしている)。

 ブルックリンの街中に住む子供たちの、ある夏の午後のエピソードで、スターになることを夢想するロージーの先導で”ミュージカル作り”ごっこが始まり、オーディションをやったりストーリーを考えたりする様子が楽しく描かれる。
 楽曲が、アニメーション版とは並びが違っていて、かつ1曲多いのだが、おそらく1980年のオフ版での変更なのだろう(……と思うが確認できていない)。

 ロージー役はテイラー・コールドウェル(『School Of Rock The Musical』)。

The Chronicle of Broadway and me #895(Really Rosie)” への1件のフィードバック

コメントを残す