The Chronicle of Broadway and me #306(Funny Girl: The Concert)

2002年9月@ニューヨーク(その5)

 『Funny Girl: The Concert』(9月23日19:30@New Amsterdam Theatre)は、当時この劇場で上演中だった『The Lion King』の休演日に行なわれた一夜限りの、アメリカ俳優基金(The Actors’ Fund Of America)のためのチャリティ・イヴェント。

 題材の『Funny Girl』は、作曲ジューリー・スタイン、作詞ボブ・メリルによる1964年開幕のブロードウェイ・ミュージカル。3年を超えるロングランを記録し、1968年の映画版もヒットしている。
 バーブラ・ストライサンドの出世作として知られるが、トニー賞では、彼女の主演女優賞も含めて8部門でノミネートされるものの、同シーズンに『Hello, Dolly!』がいたせいで、受賞ゼロに終わっている(その埋め合わせのように、ストライサンドは映画版でアカデミー賞を受賞)。

 このコンサート版で主役のファニー・ブライスを務めたのは、登場順に、ウーピー・ゴールドバーグ、サットン・フォスター、イディナ・メンゼル、リッキー・レイク、スペンサー・ケイデン、クリスティン・チェノウェス、ラシャンズ、ジュリア・マーニー、アナ・ガステヤー、リリアス・ホワイト、ジェイン・クラコウスキー、ビビ・ニューワース、ジュディ・キューン、アンドレア・マーティン、キャロリー・カーメロの15人。名前を書いてるだけでクラクラしてくる顔ぶれだ。
 ブライスの夫ニック役はピーター・ギャラガー。
 他に、ジョン・ボルトン、ケイ・バラード、エイドリアン・レノックス、『Chicago』関係からマーシャ・ルウィス・ブライアンとディードゥレ・グッドウィン、『The Producers』からゲイリー・ビーチとブラッド・オスカーといった面々も。

 演出ピーター・フリン、振付デヴァナンド・ジャンキ。