★2009年2月@ニューヨーク(その6)
『The Garden Of Earthly Delights』(2月22日19:00@Minetta Lane Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。
<画家ヒエロニムス・ボッシュ(本当はボスって発音するんですか?)の有名な同名絵画をダンスで再現しようという舞台。
ピロボラス(ダンス・カンパニー)の創設メンバーの考案・演出・振付作品と知って納得の、セクシャルでユーモラスで少しばかり気味悪いダンスが、プリミティヴな感じの演奏に乗って繰り広げられる。>
作曲リチャード・ピースリー。
考案・演出・振付マーサ・クラーク。
Flying by FOYのクレジットがあるから宙乗りがあったんだな。
『Enter Laughing』(2月23日20:00@Theatre At St. Peter’s)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。
<同名プレイ(1963年~1964年ブロードウェイでロングラン)のミュージカル版。
レイ・ボルジャー似のジョシュ・グリゼッティを中心に芸達者が集まって、かっちり仕上げたミュージカル・コメディ。プログラムのグリゼッティの演技歴に、ボルジャーが初演で演じた『Where’s Charley?』があった!
新しさはないが、きちんと作られた舞台は楽しい。>
ストレート・プレイ『Enter Laughing』のブロードウェイ版主演アラン・アーキンは同作でトニー賞主演男優賞を受賞しているが、それよりもニール・サイモン『Sunshine Boys』初演の演出家だったってのが素敵。
ってのは今作とは直接関係のない話だが、プレイ『Enter Laughing』の元になったのは、スタンダップ・コミック出身でニール・サイモンらと同時期にTVのコメディ作家としても活躍したカール・ライナーの自伝的小説らしい。ライナーは近年も映画『Ocean’s Eleven』(オーシャンズ11)で往年の天才詐欺師ソール・ブルームを演じたりしていた。
作曲・作詞のスタン・ダニエルズは、TVの脚本家/プロデューサーとして(の方が)知られている人のようだ(例『Mary Tyler Moore Show』)。脚本は元のプレイ同様ジョセフ・スタイン(『Fiddler On The Roof』)。
演出・振付スチュアート・ロス(『Forever Plaid』の作者)。
2019年にも同じ劇場、ほぼ同じスタッフで再上演されていた(未見)。その時の主演はクリス・ドゥワンだったようだ。
[追記]
『Jane Eyre』で主人公ジェインを演じたマーラ・シャーフェルが出演していたことに気づいたので書き留めておく。
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