The Chronicle of Broadway and me #543(The Story Of My Life)

2009年2月@ニューヨーク(その3)

 『The Story Of My Life』(2月21日15:00@Booth Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<アメリカのスモール・タウンに育った2人の少年の友情物語。
 1人は町を出て作家として成功し、もう1人は才能がありながら家庭の事情で町に残る。
 町に残った方が亡くなり、その葬儀で作家の方がスピーチする。そこから死者との対話が始まる。
 実は作家になるべきは君だったのじゃないか、僕は君に授けられたエピソードを本にしてきただけなんじゃないか、と。
 展開も楽曲も起伏があり、基調は苦いが明るさもある。しみじみとした余韻の残る舞台。
 早々にクローズした原因は、まず、登場人物が2人きりという規模の小ささ。そして、“死”のイメージか。>

 作曲・作詞ニール・バートラム。脚本ブライアン・ヒル。
 このコンビ、UK&アイルランド・ツアーが始まったばかりの舞台版『Bedknobs And Broomsticks』(映画版邦題:ベッドかざりとほうき)でも同様の仕事をしているようだ。ちなみに、楽曲は映画版のシャーマン兄弟作品にバートラム作品が追加される形らしい。
 演出リチャード・モルトビー・ジュニア(『Miss Saigon』『Big』『Baby』『The Pirate Queen』以上=作詞/脚本、『Fosse』『Ring Of Fire』以上=原案/演出)。

 出演はウィル・チェイス(『Lennon』『High Fidelity』)とマルコム・ゲッツ(『Amour』)。2人とも、ここまでの出演作がみんな短命に終わっているのは単なる巡り合わせか……。
 プレイビルに載せる顔写真を子供の頃のものにしているのが面白かった。

 出演者2人の1幕物というコンパクトさゆえか、近年に到るまで世界各地で様々なレヴェルでの上演が行なわれているようだ。

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