The Chronicle of Broadway and me #735(I’m Getting My Act Together And Taking It On The Road)

2013年7月@ニューヨーク(その5)

 『I’m Getting My Act Together And Taking It On The Road』(7月27日20:00@City Center)は、この年から始まったシティ・センター「アンコールズ!」のスピンオフ・シリーズ「アンコールズ! オフ・センター」の1作。同シリーズは上演される機会の少ないオフ・ブロードウェイ作品の掘り起こし企画で、この年は他に、『The Cradle Will Rock』『Violet』が上演されている。ご承知の通り、『Violet』は翌年ブロードウェイに進出した。

 この作品の初演開幕は1978年6月14日@パブリック・シアター。その後、サークル・イン・ザ・スクエア・ダウンタウン(ブリーカー・ストリートにあって1995年まで稼働したオフの劇場)に移って1981年3月15日までロングランを続けている。幕間のない1幕物。
 日本でも雪村いづみ主演で1981年に『旅立て女たち』という邦題で上演。『今の私をカバンにつめて』のタイトルで青山円形劇場で上演された戸田恵子版を2010年に観たことがある。

 この公演の主演は『Hamilton』でトニー賞を獲ることになるレネイ・エリース・ゴールズベリイ(『The Color Purple』)。共演に、クリスティーナ・サジュー(『American Idiot』『Baby It’s You!』『Forever Dusty』)、ジェニファー・サンチェス(『West Side Story』『Women On The Verge Of A Nervous Breakdown』『Ghost: The Musical』)、もっぱらストレート・プレイ畑で活躍するフレデリック・ウェラー、等。

 作曲ナンシー・フォード、作詞・脚本グレッチェン・クライヤー。ニューヨーク演劇界最初の女性同士の作曲家・作詞家チームだとか。作品自体もフェミニズムに自覚的になっていく女性歌手の話。
 演出・振付キャスリーン・マーシャル。

The Chronicle of Broadway and me #735(I’m Getting My Act Together And Taking It On The Road)” への4件のフィードバック

コメントを残す