The Chronicle of Broadway and me #733(First Date)

2013年7月@ニューヨーク(その3)

 『First Date』(7月28日19:00@Longacre Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<7月9日にプレヴュー開始、8月8日に正式オープンしたブロードウェイの新作だが、これまた残念ながら、来年の1月5日に閉まることが先頃発表された。悪くない出来なのだが、1幕ものの軽い内容がオンの劇場では物足りなく映ったのも事実。

 タイトル通りの内容で、ニューヨークのバーでブラインド・デイトをする男女(ザッカリー・リーヴァイとクリスタ・ロドリゲス)の“初対面”から“合意”までの一夜を描いた舞台。
 実際の会話と、それぞれの思惑(独白)が交錯しながら展開するが、その独白がしばしば妄想に発展して、他の客も巻き込んだショウ場面になるのが面白いところ。ギャグも満載で楽しめる。
 ただ、どこか、TVヴァラエティ(日本の例で言えば、昔の『夢であいましょう』的なやつ)の1コーナーでやるミニ・ミュージカルの延長、という印象はぬぐえない。
 オフでやったら、どうだったのか。やっぱり難しいか。>

 作曲・作詞アラン・ザッカリー&マイケル・ウィナー。脚本オースティン・ウィンズバーグ。
 演出ビル・ベリー。振付ジョシュ・ローズ(『Rodgers + Hammerstein’s Cinderella』)。

 ザッカリー・リーヴァイはTVドラマのスターで、これがブロードウェイ・デビュー。
 クリスタ・ロドリゲスは『Good Vibrations』でブロードウェイ・デビュー。次いで、2006年版『A Chorus Line』に途中出演した後、『Spring Awakening』『In The Heights』とキャリアを重ね、『The Addams Family』で主演クラスになった。