The Chronicle of Broadway and me #816(Living On Love)

2015年4月@ニューヨーク(その6)

 『Living On Love』(4月3日20:00@Longacre Theatre)は、オペラ歌手ルネ・フレミングのブロードウェイ・デビュー作。ただし、ミュージカルではなくストレート・プレイ(ブロードウェイ・ミュージカル・デビューは3年後の『Rodgers & Hammerstein’s Carousel』)。

 有名オペラ歌手である妻と有名指揮者である夫の“嫉妬合戦”というか恋の駆け引きというか……。
 『Born Yesterday』の脚本家として知られるガーソン・ケニン(『Funny Girl』初演の演出家でもある)の『Peccadillo』という作品のリメイクらしい。改作したのはジョー・ディピエトロ(『I Love You, You’re Perfect, Now Change』The Thing About Men『All Shook Up』『The Toxic Avenger』『Memphis』)。
 ちなみに『Peccadillo』の主演は、クリストファー・プラマーとグリニス・ジョンズ。奇しくも映画でジュリー・アンドリューズ繋がりの2人。前者はもちろん『The Sound Of Music』、後者は『Mary Poppins』のお母さん役。グリニス・ジョンズは『A Little Night Music』初演の主演女優でもある(トニー賞受賞)。

 閑話休題。
 もちろんルネ・フレミングはオペラ歌手役。少しだけだが、歌うシーンがある。
 自己中心的な夫の指揮者役がダグラス・シルズ(『The Scarlet Pimpernel』『Little Shop Of Horrors』Peter Pan』@N.J.)。
 他に、アンナ・クラムスキー、ジェリー・オコネル、ブレイク・ハモンド(『On The Town』『Kiss Me, Kate』『The Music Man』『Elf』『Sister Act』『First Date』)、スコット・ロバートソン(『Damn Yankees』『The Boys From Syracuse』)、犬のトリクシー。

 演出キャスリーン・マーシャル。

 4月1日プレヴュー開始、4月20日正式オープンの後、5月3日には幕を下ろしている。やや古めかしいコメディで、ルネ・フレミングが出ていたという以上の印象は残っていないから、当然の結果か。
 

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