The Chronicle of Broadway and me #809(Hamilton/New York Spring Spectacular)

2015年3月@ニューヨーク(その7)

 『Hamilton』(3月21日14:00@Newman Theater/Public Theater)については、この4か月後に観たオンの感想を先行して上げてある。
 そこに付け加えることはほとんどないが、2点だけ(あるのかよ)。

 1つは、時々訊かれるので。後に空前のヒット作となるこの作品のオフ公演に、なぜ注目して、どうやってチケットを取ったかということ。
 注目の理由は、『In The Heights』のスタッフ、キャストが再集結して作られた作品だというのが第1。第2はパブリック・シアターの作品だったから。
 どうやってチケットを取ったかと言えば、パブリック・シアターの会員になって先行発売日に普通に。パブリック・シアターは良作を連発するので、この頃は毎年のように会員になっていた記憶がある。会員になれば割引があるので、複数本観れば結果トントンになる計算だったはず。
 いずれにしても、観た瞬間にすごい作品だとわかって興奮した。

 もう1つ付け加えるのは、御用とお急ぎでない方用のオン観劇にまつわる「へぇ~!」なトリヴィア話。
 始まりは観劇前々日の夕方に届いた劇場からのメール。チケットをオンライン購入すると公演直前に「お忘れなく」的なメールが来ることがあるが、これは違っていて、そこには、公演当日は遅くとも開演1時間前までに来てくれ、と書いてある。
 と言うのも(とメールは説明する)、空港並みのセキュリティ・チェックをやるので、荷物は最小限に、バッグの中も調べるから尖った物は入れないようにしてくれ、ただしカメラやセルフォンはいいよ、と。加えて、チケットを窓口で受け取る人はできれば前日の午後8時までに受けとってほしい、とも書いてある。
 通常、開場は上演開始の30分前だし、チケットを予約したチケットマスターの場合、窓口での受け取りは上演当日のみのはず。
 いったい何が? と改めてプレイビル・オンラインで調べてわかったのが、同じ回をオバマ大統領が観劇するということだった(へぇ~!)。
 観劇当日のオバマ絡みの、さらに“どうでもいい”細かい話(笑)に興味のある方は、無料オンライン音楽誌「ERIS」12号で読んでみてください。ちなみに、チケットは素直に前日受け取りに行きました。


 『New York Spring Spectacular』(3月22日14:00@Radio City Music Hall)は、前年11月に観た『Christmas Spectacular』の感想でもちょっと触れた、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールの春のショウだが、ウィキペディアによれば、1997年以前にも何度か上演されていたらしい。

 年を経て(おそらく、ある程度は)装いも新たに登場したショウは、なんと案内役がローラ・ベナンティ。うれしい驚き。
 とはいえ、スターはあくまでもロケッツ。クリスマスとは趣向を変えてのショウは、新鮮で楽しかった。

 演出・振付ウォーレン・カーライル。脚本ジョシュア・ハーモン。

 ただし(と言うか、なんと言うか)プロデューサーは“あの”ハーヴェイ・ワインスタイン。長年の悪事が2年後に発覚、パワハラの権化として現在収監中。

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