The Chronicle of Broadway and me #1017(Unmasked)

2020年1月~2月@ニューヨーク(その9)

 『Unmasked』(2月6日13:30@Paper Mill Playhouse)のサブタイトルは「The Music Of Andrew Lloyd Webber」。
 タイトルに反して観客には紙製の仮面が手渡される。ただ、この仮面は、ラジオシティの『Christmas Spectacular』で配られる3D眼鏡と違って、装着しても何かの効果があるわけではない(笑)。

 13人の出演者がロイド・ウェバー作品を歌い、時に踊る中、時折ロイド・ウェバー自身が映像で登場して観客に語りかける、というスタイル。『Sondheim On Sondheim』のマネっちゃあマネだが、大衆性が全編に漂うのが、ソンドハイムとの違いであり、ロイド・ウェバーのよさか。
 楽曲は基本ミュージカル作品ごとにまとめられ、ほぼ時系列に沿って出てくる。以下、当日のプログラムを見ながら、ざっと流れを紹介すると。

 第1幕/代表曲ア・カペラ・メドレー→「Superstar」→『Joseph And The Amazing Technicolor Dreamcoat』3曲メドレー→『Jesus Christ Superstar』3曲→『Evita』5曲メドレー→『Variations』1曲→『Tell Me On A Sunday』1曲→『Aspects Of Love』『Tell Me On A Sunday』『Love Never Dies』1曲ずつのメドレー→『Cats』5曲メドレー
 第2幕/『Starlight Express』メドレー→「Here We Are On Broadway」→『Sunset Boulevard』メドレー→「Amigos Para Siempre」(バルセロナ・オリンピックのテーマ曲)→『Love Never Dies』1曲→『Requiem』1曲→『The Phantom Of The Opera』3曲メドレー→「The Song That Everybody Hates」→「The Music Of The Night」→『School Of Rock』1曲

 「Here We Are On Broadway」「The Song That Everybody Hates」は出所不明。ロイド・ウェバー好きな方に訊いてみてください(笑)。

 ロイド・ウェバーの映像での語りには、創作の裏話や興行的成否についての感想が含まれ、ざっくばらんな感じが観客には受けていた。例えば、映画版『Cats』の失敗のこととか。

 構成のリチャード・カーティスは『Four Weddings And A Funeral』『Bean』『Notting Hill』『Bridget Jones’s Diary』等で知られるイギリスの映画脚本家で、近年の作品には『Mamma Mia! Here We Go Again』『Yesterday』がある。
 演出・振付は、今シーズン(2022/2023)の『Bad Cinderella』で振付を手がけているジョアン・M・ハンター(『On A Clear Day You Can See Forever』『Grease』@N.J.『School Of Rock The Musical』『Disaster!』Annie』@N.J.、以上振付)。

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