The Chronicle of Broadway and me #713(Scandalous: The Life And Trials Of Aimee Semple McPherson)

2012年11月@ニューヨーク(その5)

 『Scandalous: The Life And Trials Of Aimee Semple McPherson』(11月24日20:00@Neil Simon Theatre)について旧サイトに書いた観劇当時の感想(<>内)。

<1890年から1944年まで生きた実在の宣教師シスター・エイミー(本名エイミー・センプル・マクファーソン)の半生を描いた新作ミュージカル。
 ラジオを通じての宣教活動で多くの信者を集めた人らしく、大規模メディアを利用した現在のアメリカの布教方法の先駆け、という意味で関心を持たれているところもあるのかも。いずれにしても毀誉褒貶に満ちた人生だったようで、そんな彼女の情熱的な生き方を偏見抜きに描こうとした、というのが、ざっくりとした内容(ちなみに、エイミーの創設した教団もプロデューサーに加わっている)。

 とにもかくにも、主演のキャロリー・カーメロがフル稼働。ちょうど、『Baby It’s You!』でのベス・リーヴェルに似た印象。決め手に欠ける舞台を渾身の力で支えきる。
 が、奮闘空しく、31回のプレヴュー+29回の本公演で幕を下ろした。教団のあるロスアンジェルスだと少しはウケるのだろうか。>

 創設した教団はThe Foursquare Church。日本では国際フォースクエア伝道教会と呼ばれている。

 作曲デイヴィッド・ポメランツ&デイヴィッド・フリードマン、補作曲・作詞・脚本キャシー・リー・ギフォード。ギフォードは『Putting It Together』にキャロル・バーネットと同じ役で出演していた人(バーネットが出ない時にギフォードが出ている)。
 演出デイヴィッド・アームストロング。振付ローリン・ラターロ(『Mrs. Doubtfire』)。

 カーメロの他の主な出演者は、ジョージ・ハーン(『Meet Me In St. Louis』『Sunset Boulevard』『Putting It Together』)、キャンディ・バックリー、エドワード・ワッツ、ロズ・ライアン(『One Mo’ Time』『The Pajama Game』)ら。