The Chronicle of Broadway and me #906(Les Contes D’Hoffmann/As You Like It)

2017年9月~10月@ニューヨーク(その5)

 オペラとプレイの古典2本。
 

 『Les Contes D’Hoffmann』(9月30日12:00@Metropolitan Opera House/Lincoln Center)は、邦題『ホフマン物語』として知られるジャック・オッフェンバックのオペラ。初演は1881年2月10日パリのオペラ=コミック座だとか。ただし、オッフェンバックが亡くなった時点では未完で、しかも近年になって作者の自筆稿が大量に発見されたのを機に新しいヴァージョンが次々に発表されているらしい。
 詩人が人形に恋をするという、METでも人気の幻想的な作品で、不思議な味わいがあって面白い。

 主演のホフマン役は、イタリア出身の人気テノール、ヴィットリオ・グリゴーロ。
 ホフマンが最初に恋する人形オランピア役はエリン・モーリー。次に恋するジュリエッタ役オクサーナ・ヴォルコヴァ。最後に恋するステラ役アニタ・ハルティヒ。
 
 指揮ヨハネス・デブス。
 演出はミュージカルでもおなじみのバートレット・シェール(『The Light In The Piazza』『South Pacific』『The Bridges Of Madison County』)。シェール演出版のMET初演は2009年。
 

 『As You Like It』(10月1日15:00@Classic Stage Company)は、邦題『お気に召すまま』として知られるウィリアム・シェイクスピアの戯曲。
 そのミュージカル版、という情報は事前にはなかったのだが、音楽をスティーヴン・シュウォーツ(『Wicked』『The Baker’s Wife』『Godspell』『Pippin』)が書き下ろしていて、演出がジョン・ドイル(『Sweeney Todd』『Company』『Allegro』『A Man Of No Importance』)。なので、なにかしら音楽的な(役者が演奏したりする)趣向があるのでは? と思って観に行ったのだと思う。
 そして実際、ピアノがメインながら、ギター、ウクレレ、ウッドベースが役者によって演奏され(やっぱり!)、少しだけ歌も歌われる。

 ”あの”エレン・バースティンが狂言回し的役割のジェイクイーズ役で出演。もう1人の狂言回しとなるタッチストーン役が『Hadestown』でトニー賞を獲るアンドレ・デ・シールズ(『The Full Monty』『The Fortress Of Solitude』)。
 キャス・モーガン(『The Capeman』『Ring Of Fire』『Mary Poppins』『Memphis』『The Bridges Of Madison County』)も出ていた。

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